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オープンカーというと「見た目だけの車」「不便そう」といった声を耳にすることもありますが、実際に所有してみると、それらの印象は大きく変わります。
筆者は実際にマツダ・ロードスター(NC型)を所有していますが、オープンカーならではの楽しさや心地よさは他の車にはない唯一無二の体験です。
爽快感と開放感は格別
屋根を開けて走ると風を全身で感じられ、まさに“走る露天風呂”状態。春や秋の気候が良い日にワインディングロードを走れば、日常のストレスが一気に吹き飛びます。
四季の景色をダイレクトに楽しめる
オープンカーは“走る展望台”とも言えます。桜や紅葉、夜空や星空を視界いっぱいに取り込める感動体験は、普通の車ではなかなか味わえません。
もちろん、オープンカーには弱点もあります。所有してはじめてわかる“リアルなデメリット”を正直に紹介します。
夏は地獄。直射日光と熱との闘い
夏場のオープンカーは強烈な日差しにさらされます。特にソフトトップ車は屋根が布製のため、クローズしていても断熱性が低く、車内は蒸し風呂のよう。エアコンの効きも弱めです。
冬は意外と快適!?
意外かもしれませんが、冬は快適に走れます。しっかりとした空力設計と暖房性能により、屋根を開けても暖気が逃げにくく、まるで露天風呂に浸かっているような感覚で冬のオープンドライブが楽しめます。
視線を集めやすい
街中ではおじさんや子どもに声をかけられることもしばしば。注目されるのが好きな人には楽しいポイントですが、目立ちたくない人には少々落ち着かないかもしれません。
実際所有してみて、オープンカーには向き不向きがあると感じます。
筆者含め、アウトドアが好きで快適性よりも冒険心のあるオーナーが多いと感じています。
向いている人向いていないかもしれない人の特徴をまとめたので参考にしてみてください。
オープンカーが向いている人
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自然や風景を楽しみたい人(桜、星空、紅葉など)
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運転そのものが趣味の人
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非日常感を日常に取り入れたい人
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車に対して愛着を持てる人
向いていないかもしれない人
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暑さ・寒さが苦手な人
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車内の静粛性を最重視する人
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荷物をたくさん積みたい人
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視線を集めるのが苦手な人
1.マツダ ロードスター(ND)/世界が認めたライトウエイトスポーツ
日本が世界に誇るライトウエイトスポーツの代表格。軽量ボディとFR(後輪駆動)による操縦性は、まさに人馬一体。自然吸気エンジンによるリニアな加速も魅力で初心者からベテランまで誰にでもおすすめできる一台です。
・新車価格:約280万円~
・屋根形式:ソフトトップor電動ハードトップ(RF)
2.BMW Z4/上質さと走りを両立するプレミアムオープン
パワフルな直列4気筒or6気筒エンジン、FRの駆動方式、電動ソフトトップを備えた本格派。ロングノーズ&ショートデッキの美しいシルエットも魅力で、「大人のためのオープンカー」として高い人気を誇ります。
・新車価格:約740万円~
・屋根形式:電動ソフトトップ
3.MINI コンバーチブル/街乗りにピッタリのおしゃれオープン
コンパクトなボディにMINIらしいキビキビとした走り、電動開閉式の送付とトップが特徴。おしゃれなデザインと実用性のバランスが良く、街乗り中心の人にもおすすめです。日常の非日常を加えてくれる一台。
・新車価格:約470万円~
・屋根形式:電動ソフトトップ
新車では手が届きにくいオープンカーも、中古市場を探せば魅力的なモデルが多数存在します。ここではコスパの良さに優れた中古オープンカーを2台厳選して紹介します。
1.ホンダ S2000(AP1/AP2)|NA高回転の快感を味わえる名車
F1直系の技術を詰め込んだ本格派オープンスポーツ。特に前期型(AP1)の9,000rpmまで回るVTECエンジンは現在でも唯一無二の存在感があります。中古市場では価格が高騰していますが、それでも走行距離や状態によっては400万円以下で購入可能な個体もあり、価値は非常に高いです。
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狙い目価格帯:350万〜450万円(2025年現在)
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駆動方式:FR/屋根形式:ソフトトップ
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特徴:高回転型VTECエンジン、50:50の理想的な重量バランス
2.ダイハツ コペン(L880K型)|軽オープンの元祖、維持費も◎
初代ダイハツ・コペン(L880K型)は、軽自動車でありながら本格的な電動ハードトップを備えたオープンカー。小型ながらスポーティな走りが楽しめ、可愛らしい見た目も相まって男女問わず人気の一台です。軽自動車なので税金や保険も安く、維持費を抑えつつオープンカーライフを楽しみたい人にぴったりです。
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狙い目価格帯:40万〜100万円前後
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駆動方式:FF/屋根形式:電動ハードトップ
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特徴:軽快な走り、パーツも豊富でカスタムにも向く
オープンカーには「夏は暑い」「荷物が載らない」「目立つ」など、確かに弱点もあります。でも、それを補って余りあるほどの開放感や楽しさ、特別な体験が詰まっています。
実際にロードスターを所有している筆者としては、「たとえ手間がかかっても、オープンカーは乗ってよかった」と心から感じています。
興味があるなら、ぜひ一度試乗してみてください。きっと、クルマの概念が変わる体験になるはずです。